マネージャーの仕事は管理ではない

個人的には「管理職」という言葉があまり好きになれず、マネージャーという言葉を使っています。
管理職という言葉は、あたかもメンバーを管理対象の「モノ」として、下位の存在として扱っている印象を受けます。
メンバーはモノではなく、「人」であり、下位の存在などではなく相互に敬意を持って尊重されるべき存在です。

勿論、業務を円滑に進めるためには、業務の進捗やメンバーのリソースを把握して適切に調整することは必要ですし、最終的な責任を負うのもマネージャーです。
しかし、マネージャーが「上から目線の管理」を始めるとメンバーは敏感にそれを感じ取り、行き着く先は孤立しかなくなってしまいます。
マネージャーの仕事は管理などではなく「サポート」であり「支援」です。メンバーの力を最大限引き出すように心がけていただきたいと思います。

マネージャーが行うべきサポートや支援というのは、単にメンバーの業務を手伝うことではありません。
メンバーが自ら考え、行動し、成長できる環境を整えることに他なりません。

例えばプロジェクトの進捗が遅れている場合、遅延の原因を確認し、対応すべき課題や優先順位を整理することなどです。
これ以上遅延させてはならない場合などマネージャー自身が動く必要があることもあるでしょうが、本来はそのような事態になる前にメンバー自身でリカバリできるように見守っておくことが重要です。

マネージャー1人が頑張ったとしてもせいぜいが数人分で10人以上もの力を発揮することは出来ません。
自分1人が頑張って疲弊するのではなく、メンバーを管理するのでもなく、メンバー1人1人の個性を大切にすること、1人1人の力を発揮させられる環境を整えることに注力していただきたいと思います。
日々の業務に忙殺されているマネージャーの皆さんの悩みを少しでも解消できる支援ができるように今年1年注力していきたいと思います。

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