マネージャーはメンバー達の前で悪口を言わない
マネージャーの振る舞いはチーム全体の雰囲気に直結します。
そのために注意を払わなければならないのがメンバー達の前で「悪口を言わない」という姿勢です。
悪口やネガティブな発言を無頓着でいるとチームに深刻な影響を及ぼす可能性があります。
悪口というのは、話している本人のストレス発散に繋がったり、話した相手との間で共感を得る手段のように感じられるかもしれませんが誰かを批判し、否定するだけの単なるネガティブな発言でしかありません。
このような言葉は、チームの士気を下げ、職場での信頼関係を壊す要因になり得ます。
例えば、あなたのメンバーのうち一人が、メンバー全員に向けてネガティブな発言を繰り返している状況を想像してください。
それがチームのモチベーションを下げていることは明らかでしょう。
また、このような発言が常態化していると自分自身も裏で悪口を言われているのではないかと疑心暗鬼に繋がり、信頼関係に悪影響を与えています。
同じことがマネージャー自身の言動にも当てはまります。
マネージャーがネガティブな発言をすることは、チーム全体に「ネガティブでいてもいい」というメッセージを暗黙的に送ることになるのです。
とはいえ、ネガティブな感情を抱えきれないことはあるでしょう。
悪口を言ってしまいたくなる状況はメンバー以上にマネージャーにこそたくさん巡ってきているはずです。
どうしても悪口を言うのであれば、信頼できる相手が1名もしくは2名などごく少数の場合にのみ口にしてください。
タイトルは「メンバー達の前で悪口は言わない」としましたが、「メンバー」ではなく「メンバー達」にしたのは、悪口を言ってはいけないのではなく、相手を選ばずに「大勢のメンバーの前での悪口」が良くないとしたかったためです。
マネージャーの行動や言葉は、メンバーに対して大きな影響力を持っています。
特に、良い部分は時間をかけてようやく浸透するのに対し、悪い部分は即座に広まります。
例えば、マネージャーが遅刻しがちになれば他のメンバーも同じように時間にルーズになるでしょう。
マネージャーが軽々しく場所や相手を選ばずに悪口を言えば、メンバーは「悪口を言っても許される」と解釈し、職場で悪口が横行してしまいます。
だからこそ、マネージャー自身が率先して「悪口を言わない」という模範を示す必要があります。
職場の雰囲気をポジティブにして、メンバーが安心して仕事に集中できる環境を提供するのは、マネージャーの大切な役割です。
マネージャーは感情的に動くチームではなく、建設的な対話で動くチームを作るべきです。
感情に流されず、建設的な対話に変換できるマネージャーになっていただきたいと思います。