成長したいなら答えを聞きに行くな

成長が伸び悩むエンジニアのタイプの1つにすぐに他人に答えを聞きに行くというものがあります。
1人前のエンジニアになるためには問題解決能力というものが重要視されます。
問題解決能力に必要なものは問題に対してどのようなアプローチをするかです。このことは問題に対する知識よりもはるかに重要です。

もし、コードのエラーに直面したときにすぐに「エラーが出たのでどうすれば良いですか?」と他人に答えを求めてしまえば、自分でエラーを分析する力が身につかず、次回もまた同じように他人に頼ることになります。
長期的に自ら問題解決を行う力が培われずに成長が止まってしまうのです。
経験の少ない時期や自分の不得意分野であったり、緊急を要する場合には他人に答えを聞いてしまうことがあっても仕方ありません。
ただし、その際には同じようなエラーに直面した際に自分自身で同じ答えを導き出せるようにプロセスを学ぶことを意識してください。

答えをすぐに聞いてしまうエンジニアには「失敗」に対する過剰な恐怖心があります。
自分が失敗することを恐れ、自分で考えて責任を持つことから回避しようと他人に答えを求めるのです。
自分で設計することを回避しようと別案件のパラメータをそのまま設計として踏襲しようとするのも同じ心理です。

成長したいのであれば自分自身で考える癖をつけ、他人に答えを求めてはいけないのです。
他人に聞くのは答えではなくあくまでも方針や手法であることを心掛けましょう。

答えをすぐに聞いてしまうエンジニアをメンバーに持つマネージャーの方々は「すぐに答えを教えない」ということを心掛けてください。
「その質問が出てきた背景」や「自分で何をどこまで調べてきたか」について問いかけることが有効です。
「どうすればいいですか」といった丸投げに近い質問に対しては「〇〇さんとしてはどう思うの?」というように自身で考えさせることを意識してください。
また、「失敗」に対する過剰な恐怖心がありますので失敗について本人を責めることはせずに、ルールや仕組みの改善を重視しましょう。
ただし、同じ失敗を繰り返したり、ルール違反を行った場合はきちんと叱責する必要があります。

ここまでで成長したいエンジニアは答えを聞きに行くべきではないという内容でお話しました。
自身の責任を回避し、安易に他人に答えを聞きに行ってしまうことが習慣化されてしまっては成長が止まってしまいます。
自分で考えたことであれば結果が間違っていようが正しかろうが記憶に残り、スキルが蓄積されていきます。
小さな積み重ねが優れたエンジニアを作り上げるのです。安易に他人に答えを求めず、自身を信じて成長に繋げていきましょう。

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