ルールを作り、ルールを守らせるのがマネージャー
業務を効率的かつスムーズに進めるためにはルールが必要です。
ルールがなければ、それぞれの社員が自分のやり方で仕事を進めてしまい、結果的に無駄が生まれたり、トラブルに発展する可能性が高まります。
例えば、マネージャー承認が必要な事柄を明確にルール化しておかなければ報告する人と報告しない人がいて情報の伝達が正しく行われません。
他にもプロジェクト進行に関する報告の頻度やフォーマットが決まっていなければマネージャー自身が進捗を確認なければならないケースがあったり、必要な情報をマネージャーから確認しなければならなくなります。
ルールの案を出してもらうことはメンバーが出来ても最終的にルールを採用するのはマネージャーの役割です。
しかし、ただルールを「決めた」だけでは不十分でチームのメンバー全員がそのルールの意味を理解し、納得して実行できるようにする必要があります。
目上の人間の良いところと違ってメンバーは目上の人間の悪いところはすぐに真似をします。悪い行動は感染し、他のメンバーにも伝播します。
つまり、メンバー全員にルールを守ってもらうためには自分自身もルールに厳格に行動しなければなりません。
リーダーシップの基本は率先垂範にありという言葉があるように、マネージャーが率先してルールを守る姿勢を示すことが必要です。
朝の出勤時間を守らせたいのであれば出勤時間に関するルールを作り、ルール違反があればその場ですぐに指摘することが重要です。
ルール違反があっても指摘されないのであれば他のメンバーもルール違反を始めます。
1つのルールにおいてルール違反が見過ごされれるようになったのであれば他のルールでもルール違反が横行し始めます。
このような事態に陥らないためにはマネージャーは無理のないルールを作成し、作成したルールは何としても守らせる覚悟が必要なのです。
それではルールは作らない方が良いのかというとそうではありません。複数の人間で仕事をする限り、ルールは必要です。
ルールを守るのが難しいのであれば守れるルールに変更するのです。その代わり、ルール違反を放置してはいけません。
どれだけ素晴らしいルールであったとしても、マネージャーが守らなければ、それは無意味なものになってしまいます。
しっかりとしたルールと作成したルールをしっかりと守るマネージャーの覚悟と姿勢が強いチームを作り出すのです。