一方的に教える事の弊害
現在、エンジニアのキャリア支援やエンジニアのマネージャー向けにコンサル活動も行っています。
顧客から若手エンジニアや若手営業の育成を依頼されたことがあり、たくさんの経験を伝えようと試みたもののなかなか成果が出ない時期がありました。
指摘する際の気持ちとしては次のようなものでした。
・失敗して欲しくない
・もっと自分で考えて欲しい
・現状に甘んじないでもっと高みを目指して欲しい
これ自体は決して悪いものではないですが「一方的に教える事の弊害」も実はありました。
たくさんの指摘を受けると受けた側は指摘を受けないためにこちらの顔色を窺うようになります。
一方的に指摘を受け続けると自分で考えることを止め、指摘を受けないために言われたことだけをこなそうとするようになります。
教える側がいくら情熱をかけて熱量をかけてみても受ける側の態勢が整っていなければ思った方向には進まないのです。
相手との信頼関係の構築がなければどんなに良いことを言おうが相手にはほとんど伝わらないのです。
一方的にならないように、相手からも話がでてくるようになって初めて、その時に相手が受け止められる分だけの指摘を厳選に厳選を重ねて伝える。
そのような手法になってから後進の育成が着実に効果が出るようになりました。
今流行りの1on1でも同じことでまずはメンバーとの信頼関係を構築することがとても重要です。