マネージャーはメンバーを自分の手足のように扱ってはいけない

マネージャーから手足のように扱われているメンバーをみることがあります。
勿論そのマネージャーとしてもメンバーを自分の手足のように扱ってよいと思ってるわけでもなく、単純にそのマネージャーが忙し過ぎるのだろうとは思います。
判断が難しい場面、緊急対応が必要な場面などでそうせざるを得ない場面もあるとは思いますが基本的にはメンバーの主体性、自主性を尊重していただきたいと思います。

メンバーを手足のように扱うということはメンバーから自身で考える機会を奪い、成長する機会を奪っているのです。
メンバーが成長を止めてしまうことはマネージャーの仕事が減ることもなく、チームの改善に費やす時間もなく、新しい領域の仕事を受ける余裕もなくなってしまうのです。
結果的にマネージャー自身、ひいてはチーム全体に影響してしまうことに繋がります。

このような事態に陥らせないためにやっていただきたいことは月に1度でもメンバー1人1人の成長について考える時間を確保するということです。
「うちのメンバーには~」というように全体的な傾向で考えることがあっても良いのですが、重要なのは1人1人について深く考えるということです。

メンバー1人1人の成長のために1on1を活用するということも有効です。
本来、1on1はメンバーの成長のために行われるものですが、世の中の実態としてただのタスクの進捗確認になっているケースがほとんどです。
タスクの進捗確認をやること自体を否定するつもりはありませんが、本来の目的であるメンバーの成長という観点を忘れないでください。

1on1の詳細については別の投稿で記載しますが、1on1では長期的なキャリアパスや成長目標を確認し、それに向かって設定した中期的な目標を見据えながら、短期的な課題に取り組むことが必要です。
長期的なキャリアパスや成長目標に沿った働き方ができているのかを定期的に確認するだけでも予期せぬ急な退職相談を受けることは激減します。
また、1on1で改善点を伝える場合にはポジティブなフィードバックと合わせて伝えることが重要です。

多忙を極めているマネージャーの方々には耳の痛い話になってしまいましたが、メンバー自身が成長し、マネージャーの仕事が減り、チームの改善に費やす時間を確保し、新しい領域の仕事を受ける余裕を作るためにも是非メンバーの成長に取り組んでいただきたいと思います。

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