失敗させないことよりも上手に失敗させることが重要
マネージャーもメンバーも成長するためには失敗経験が欠かせません。
多用な失敗を経験することでチームも成長していきます。
失敗は責めるのものではなく、成長のための気付きの機会として前向きにとらえる姿勢が重要です。
わざとメンバーが失敗するように差し向ける必要はないと思いますが、マネージャーが全ての失敗を排除しようと指示を出し過ぎるのもよくありません。
マネージャーから指示を出されて失敗したことであればメンバーはその原因について深く考えることはありません。
一方、自分で考えて行動した結果の失敗については自分の責任だと痛感し、その原因について深く考えることができるのです。
マネージャーはメンバーに失敗させないことよりも上手に失敗させてやることを意識すべきです。
メンバーには失敗する権利があり、マネージャーは安易にその権利を奪ってはならないのです。
もう1つ、マネージャーが失敗について意識すべきことはメンバーが失敗に正しく向き合えているかということです。
失敗に正しく向き合えていない主なケースは下記の2つです。
・失敗に囚われてしまうケース
・失敗を忘れようとするケース
前者は失敗を経験した際に「自分はこの業種に向いていない」「自分には能力がない」と感じてしまい、挑戦する気持ちがなくなっています。
こういったメンバーには冒頭でお伝えしたように失敗は成長するための糧であることを伝えましょう。自らの過去の失敗を打ち明けることも良いでしょう。
今回の失敗から収穫できたことは何かを確認できれば、その後は今回の失敗に囚われることのないように上手に通過させてあげましょう。
後者は自分に自信がなく、他人の評価を気にする人に比較的多いように感じます。
失敗に話が及んだ場合には言い訳をし、失敗を隠そうとすることもあります。自分の経験では前者のパターンよりも対応が難しい場合が多いと感じます。
他者評価という他者軸ではなく、自らの成長を自分で感じる自分軸に変えていってあげることが根本の解決です。
こういうメンバーとは普段からしっかりとコミュニケーションを取って信頼関係を構築した上で、失敗に一緒に向き合って同じ失敗をしないようにどうすればよいか考える機会を作りましょう。