人には優しくルールに厳しく
部下を叱ることができないというマネージャーは多くいます。私自身も誰かを叱ったり、ネガティブな指摘をすることは苦手です。
しかしながら部下を育てるためには優しいだけでは立ち行きません。厳しくあらねばならない場面があります。
厳しく接することが苦手な場合はルールに代弁させるという方法があります。
明記されたルールがあれば、ルール違反を指摘するだけで部下自身が過ちを自覚するので、厳しい言い方をしなくても済むのです。
一方、ルールにないこと、ルールが曖昧だったことによる失敗は部下のせいにしてはいけません。
ルールが良くなかったことを伝え、ルールの追加もしくは曖昧だった箇所を明確にさせましょう。
「人を責めるな、仕組みを責めろ」トヨタ自動車で大切にされている言葉だそうです。
1人が起こした問題は同じ職場で働くメンバーであれば誰でも発生し得る問題です。
マネージャーは個人を責めることなく、むしろ「問題を見つけてありがとう」の気持ちで接し、仕組み(ルール)の改善にフォーカスことが重要です。
マネージャーの曖昧なマイルールで厳しくされた環境下では、部下は委縮してしまい、言われたことしかやらないチームになります。
明記されたルール違反さえなければよい(法律的な違反も勿論ダメですが)ということは部下の心理的安全性を確保し、自主性を高めることにも繋がります。