テレワーク時代のタスク管理

完全テレワークと完全出社でマネージャーとしてどちらがマネジメントしやすいかと言われたら自分は間違いなく完全出社の方がしやすいと答えます。
手が止まっているメンバー、暇そうにしているメンバーを直接目にすることができるのでフォローがしやすいのです。
ただし、これはメンバーで同じであることが前提です。テレワークが導入していない企業では良質なエンジニアの採用が難しくなってきていますし、エンジニアの心身の負荷を軽減させるためにも今後はテレワークもある程度導入することが必要になってくるだろうと感じています。

テレワークだとメンバーのタスク管理ができないというマネージャーの方もいらっしゃいますが、タスク管理はテレワークだろうと出社だろうと関係がありません。
メンバーがPCにかじりついている姿を確認すると安心できるという気持ちは分からなくはありませんがそれだけではタスク管理ともマネジメントとも呼べません。

現在ではServiceNow、Backlog、Notionといったタスクを管理できるツールもありますが、自分がプロジェクトマネージャーとして日々のタスク管理する場合には箇条書きにしたテキストをチャットなりメールなりで日々の予定と実績を報告させるだけで十分です。
※中長期的なスケジュール管理は週次や月次といった単位で別途開催します。
さらに稼働時間の管理や残業抑制が必要な場合には15:00or16:00に現時点の状況と本日どこまで実施するかを報告してもらい、メンバー個別にタスクと稼働時間のバランスを調整します。

メモの習慣がなく記憶を頼りにタスクをこなしているメンバーにはタスクが終わる度に次は何をしようかとタスク探しという無駄なタスク、隙間時間が発生しています。
日々タスクを報告させ、タスク管理を習慣化させることで隙間時間を埋め、生産性を向上させることができるのです。

メンバーの負担になるからなどの理由で日々のタスク管理はしたくないという一見優しく思えるマネージャーの方もいらっしゃいます。
しかし、人は弱いもので必要なタスク以外はできるだけ遅らせ、その日を楽に過ごそうとしてしまうことがあるのも事実です。

人は日々真剣にタスクをこなすことでしか成長は得られません。そしてマネージャーにはメンバーを成長させる義務があります。
メンバーに嫌われたくないからと日々のタスクと向き合わずにメンバーには成果だけを求めるのは都合が良すぎる話です。
メンバーを成長させたいと思うならメンバーと共にその日のタスクに真摯に向き合い、優秀なメンバーにはもっとできると叱咤激励し、未熟なメンバーには必要に応じたアドバイスや介入でフォローする必要があるのです。

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