困っている人を見つけたら率先して手を差し伸べる
キャリア支援で必ずお伝えしていることの1つに困っている人を見つけたら率先して手を差し伸べるというものがあります。
困っている人を助けるためには無知ではいられません。たくさんの知識とスキルを学ぶ必要があります。
困っている人を助けるためには体力的に強くなければなりません。自分のやるべきことをやりつつ相手を支援することができる体力的な余裕が必要です。
困っている人を助けるためには精神的に強くなければなりません。困難な状況でも冷静に判断し、相手の感情に影響されずに最善の手を考えることが重要です。
つまり、困っている人を助けているということを続けているだけで知識やスキルが身に付き、体力的な余裕が出てきて、精神的にも強くなるのです。
ただし、決して相手に見返りを求めてはいけません。これだけ得るものがあるのですから、相手に見返りを求める必要もないのです。
最初から強い人というのはなかなかいるものではありません。強い人というのは日々の心遣い、行動、習慣で練り上げられていくものだと思います。
最初のうちはぎこちない感じになってしまうかもしれませんが何年も続けていれば自然と身に付いてサマになってきます。
最初のうちは人を助けようと自分の仕事が疎かになって周囲に迷惑をかけてしまうこともありますが、何年も続けていれば自分ができる限界を見誤ることも少なくなります。
困っている人に手を差し伸べるのが不安だと思う人がいるかもしれません。
困っている人は1人でもっと不安に思っているかもしれません。あなたが手を差し伸べることで1人ではなくなるのです。
アメリカ合衆国の心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉に次のようなものがあります。
心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる