素直でなければ成長は難しいが素直過ぎても伸び悩む
タイトルの言葉はコンピュータのエンジニアに限らず技術職全般に言えることだと思います。
頑固な人は自分自身のこれまでの経験や知見で形成された範囲でしか考えない、行動しないため新しい知識や環境に適応するのが難しくなってしまいます。
素直な人はまずは自分の中で一旦受け止めることができるので新しい知識や環境にも適応することができるのです。
それでは素直であれば良いのかというとエンジニアのような技術職においてはそうとも言えません。
とある現場でとある事象が発生したときに先輩エンジニアが「これはAが原因だ」と言ったとします。
しばらくして同じような事象が発生したときに先輩エンジニアが「これはBが原因だ」と言ったとします。
伸びるエンジニアは「本当はAが原因なのでは?」と自分で調べてみようとします。
例え結果がどちらであったとしても自分で調べたことは記憶に残り、スキルとなります。
素直過ぎる人はAだと言われてもBだと言われても「ああ、そうなんだと」何も考えずにそのまま受け入れてしまいます。
その場合、記憶にも残らず、スキルは向上しません。また同じような事象が発生しても自分では結論を出せません。
長年エンジニアをしていてもスキルが一向に伸びないタイプは人あたりも良く性格が素直過ぎる人が多いと感じます。
心当たりのある方は自分の傾向、特性を知った上で日頃から安易に判断を他人任せにしないこと、初めての事象で他人の力を借りることはあっても同じ状況が発生した際に自分で同じ結論に辿り着けるように事象をしっかりと理解するということを心掛けてください。