製品導入する際には目的を明確にすること

情報システム部として製品を導入する際には必ず導入する目的を明確にしていただきたいのです。
何を今更当たり前のことを、、と思っていらっしゃる方々も多いと思いますが、意外と出来ていないケースが多いのです。

身近でみていたものとしては次のような失敗事例があります。

  • データベースを新規導入したが不要データが多過ぎて処理が重くなり、結局誰も使わなくなった
  • クラウドストレージを導入したが、既存ファイルサーバやSharePointなどとの用途分けを定義しなかったため、データが分散してしまった
  • 脱Excelを目的にローコードツールやノーコードツールを導入したものの機能を十分に活用できる人材が不足し、Excel管理に戻ってしまった
  • 社用携帯に紛失対策機能付きの資産管理ソフトを導入したが、紛失対策の動作確認を実施しておらず、社用携帯紛失時に位置情報を確認できなかった

これらの失敗事例にはそれぞれ固有の原因はあるものの1つ共通していえることは導入目的が明確化されていなかったことです。
3つ目の事例では「脱Excelを目的に~」とありますが、脱Excelというのは目的としては弱いのです。
何のために脱Excelをするのかまでを明確にする必要があります。Excelで苦手な機能(必ずしもできない訳ではありません)としては次のようなものがあります。
・大容量のデータ処理
・1処理ずつのバージョン管理
・情報のリアルタイム更新
・スマートフォンからの操作
・複数ユーザからの同時編集

単に脱Excelを目指すのではなく、現在業務で問題となっているどの部分を解消させるのかという目的を明確にするのです。
また、Excelから置き換えた製品のデメリットは何なのかということまで併せて検討する必要があります。

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