エンジニアは技術、スキルさえあれば良いのか

エンジニアは技術、スキルさえあれば良いのだと本心から思っている人は少ないですが、実際には技術、スキル以外のことにほぼ無頓着な人というのは少なからずいらっしゃいます。
実際に技術力の高いエンジニアはその組織においてその人がいないと成り立たない地位を獲得し、かなり我儘に振舞っている場合もあります。
通常は怒られてしまう行動でもそのエンジニアの行動であれば周囲から「あの人は技術があるからねー」で済まされることも多く、技術があるだけに残念だなと思うのです。

いくら技術力の高いエンジニアではあっても、コミュニケーション能力がなければ評価されないことも多いのです。
逆に、技術力はそこそこでもエンジニアがコミュニケーション能力を身に付ければどこでも通用する優れたエンジニアになることができます。

一概にエンジニアで必要となる主なコミュニケーション能力といっても下記のように多岐に渡ります。
・ヒアリング能力
・ドキュメンテーション能力
・プレゼンテーション能力
・リーダーシップ能力
・信頼関係構築能力
・報告連絡相談能力

技術力の高いエンジニアと自負しているがコミュニケーション能力が課題と感じている場合、これらの全てを一度に習得しようとするとかなり難しいでしょう。
そんなエンジニアに1つだけ意識して欲しいことがあるとしたら「相手の立場に立って考える」です。

相手に製品の説明をしようとしたら相手のITリテラシーや製品知識の理解度に合わせて説明する内容、順番、利用できる専門用語を考えてみましょう。
同じシステム障害を報告するにしても相手が経営層、システム管理者、一般ユーザーであれば知りたい内容も異なってくるのです。

説明資料に記載した内容に関して質問があったらそれは他人にとっては理解できなかった部分なのだと受け止め、どのような伝え方が良かったのか振り返る習慣を身につけましょう。
技術力の高いエンジニアは自分が分かっていることは他人も分かっている、知っているはずだと考え省略してしまうことが多いのです。

相手の立場に立って考える癖がついていれば経験を経るにしたがって先述したコミュニケーション能力は自然と身に付いていくものです。

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