マージャーは日々ボトルネックを見つけ取り除くことが重要

以前の投稿にもありますが、マネージャーの役割は財源、物資、情報、人材といった組織のリソースを最大限活用し、最大限の成果に導くことです。

成果を出すためには日々の業務の中でボトルネックになっているものがないかを観察し、ボトルネックがあればそれを取り除き業務が円滑に遂行できるよう環境を整える必要があります。
製造工程におけるボトルネックは、生産工程の中で作業速度が遅く他の工程の速度を低下させている工程を探します。
サーバ単体のパフォーマンスのボトルネックはCPU、メモリ、ディスク、ネットワークのいずれかで発生していることがほとんどです。

上記のような2つの例は比較的単純なものですが、エンジニア業務においては次のような業務やルールや仕組みの見直しがボトルネック解消に効果的です。

1. 手入力が多い業務、頻度の高い業務

手入力が多い業務はミスも発生しやすく、時間を要する場合が多いです。
このような業務は出来るだけ自動化するのが望ましいです。
例えば、WindowsでもLinuxでも大量のユーザーを登録する際にはExcelでアカウント、パスワード情報を入力し、Excel関数でユーザー登録用のコマンドを作成して一気に流し込みます。
スクリプトで自動化するのも良いですが、1回きりの作業であれば上記のような簡易的な方法を採用するのもありだと思います。
勿論、ユーザーを登録して終わりではなく、登録されたことを確認するコマンドも合わせて作っておきましょう。

    2. 属人化された業務や高度な専門知識が必要な業務

    現状は問題なく回っているように見えていても属人化された業務や高度な専門知識が必要な業務というのはそのメンバーが辞めたり、長期離脱した場合にボトルネックになる可能性があります。
    万が一に備えて、作業する際には作業をする際には目的を含む概要、インプット情報、アウトプット情報、作業証跡などを可能な限り残すようにルール化しておくことをお勧めしています。
    このようにしておくことで該当業務を引き継いだメンバーが過去に何故このような作業をしたのか、何故このような結論に至ったのかを確認することができます。

    また、手順化しておく、自動化するといったことで属人化が減少し、他のメンバーでも引継ぎやすくなります。
    複雑な構成である環境を簡単な図に起こすだけでも視覚化され、引継ぎがしやすくなります。

    3. 無駄なルールや仕組み

    無駄なルールや仕組みがボトルネックになっているのであればルールを廃止を検討しましょう。
    勿論、導入に至った経緯を確認せず無暗に既存ルールを廃止してしまうのは危険ですが、導入された意図を汲んだ上で既存ルールを廃止もしくは改変することは重要です。
    難しい判断になることが多いのでマネージャーが介在する必要があることも比較的多い改善だと思います。

      ここまでボトルネックを見つけ取り除くことが重要であるとお伝えしてきましたが、日々の業務で忙殺されているマネージャーの方も多いと思います。
      しかしながら、マネージャー自らがボトルネックを見つけ、改善している姿勢を見せること、またメンバー自身がボトルネックに気付き、対応した際にはそれをきちんと評価することでチーム内で自律的に動き出す文化が醸成されます。
      こういった文化を定着させることを意識していただきたいと思います。

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